読書日記

毎日本を読まないと眠れない本好き。おススメの本について感想文です。

「書斎の鍵」 喜多川 泰

★紹介図書 「書斎の鍵」 喜多川 泰

 

 夫「ただいまー。疲れたよー。」 妻「お帰りなさい。ご飯にする?お風呂にする?」

テレビドラマでよくある会話ですね。現実にそれほどあるとは思えませんが。笑

 お風呂といえば、日本は世界で最もお風呂好きの文化があると言われています。一日の汚れをお風呂でキレイに洗い流さないと、寝られないという人も多いでしょう。

 では、心の方はどうでしょうか?現代は超ストレス社会です。一日過ごせば嫌なことの一つや二つあってもおかしくありません。一日過ごせば体だけでなく心も汚れてしまうのです。体の汚れはお風呂で洗い流すこともできますが、心の汚れはどうやって洗い流したらいいでしょうか。「誰かに悩みを聞いてもらう」、「お酒を飲む」、「スポーツをする」など様々なストレス解消の方法がありますが、実はもっと良い方法があるのです。

 その答えが今回紹介する「書斎の鍵」で述べられています。この本は、突然亡くなった主人公の父親が息子へ残した書斎の鍵の謎を巡って、主人公が人生を変える本と出会い成長していくという物語となっています。この本の中で「読書の習慣」こそが心の汚れを洗い流す一番の方法だと述べられています。なぜなら、本の世界にはこれまで人類が経験してきた喜びや挫折、苦悩などあらゆる英知の積み重ねが語られているからです。その中には、今自分が悩んでいることを解決するためのヒントが必ずあります。

 私は「書斎の鍵」を読んでますます読書が大好きになり、毎日本を読まないと気持ち悪いと感じるようになりました。本当に読書は心のシャワーだなぁと実感しています。著者の喜多川泰さんは横浜で聡明舎という学習塾を経営する企業家であり、一人でも多くの人に読書の習慣を身に着けてほしいという想いから小説を書き始めたそうです。

 これまで心にシャワーを浴びていなかったみなさん、お風呂で体をキレイにした後、読書という名のシャワーを浴びてみませんか。